いぬのはなし

犬夜叉周辺について語るブログ

朔の日について 半妖の夜叉姫内での扱い

夜叉姫12話で何より気になったのは朔の日の扱いです。

犬夜叉作中での説明から、半妖には妖力を失う日があり、それが犬夜叉は朔の日=新月の日ということなはず。しかし今回の夜叉姫での説明だと、妖力を失う日を「朔」と呼んでいて、朔の日=妖力が失われる日という風に受け取れます。この朔の日についての間違いは、犬夜叉をさらっとしか読んだことない・見たことない人だとありがちな間違いだと思います。

じゃあアニメスタッフが認識を間違って話を作ってしまったのか?となるんですが・・・うーん・・・さすがにないと思いたい。

犬夜叉のアニメオリジナル回で、牛王(アニオリキャラの半妖)と地念児が人間形態になる話があるんですが、牛王は毎日昼は人間・夜は妖怪の姿。地念児は朔以外のとある日の昼に人間形態になっています。ということは犬夜叉のアニメ放送当時は間違いなく正しい認識で制作していたわけです。しかも地念児が人間になる回は夜叉姫のシリーズ構成を務める隅沢さんが脚本を担当しているので、朔の日の設定を間違って認識していることはない・・・はず。

万が一アニメスタッフが勘違いしていたとしても、各話の細かい部分はアニメスタッフ任せですが脚本会議には留美子先生も加わってるみたいですし、脚本が出来てからアニメ放映に至るまでに誰も間違いに気付かないってことはないと思うんですよ。他の作品で、セリフや設定の間違いにアフレコ段階で声優さんが気付いて指摘→訂正って話を何度か聞いたことがありますが、3人娘の声優さん方(ツイッターを見ている限り翡翠役の方など他にも多数)はガッツリ犬夜叉見てたみたいなので全員が間違いをスルーということは起こらないでしょう。

ということは、多分ですが、アニメスタッフ側の認識は間違えていないが、犬夜叉内で半妖が妖力を失う日の名称がなかったので、(夜叉姫から見始めた人向けに)わかりやすくするために夜叉姫内では半妖が妖力を失う日の名前が「朔」と呼ばれていることに設定。「朔」には新月の日という本来の意味の他に、半妖が妖力を失う日という意味もあることにした。ただし朔(半妖が妖力を失う日)は半妖によって様々で、朔(新月の日)に起こるとは限らない。・・・ということなんでしょうね。ややこしい。

夜叉姫からの新規組向けにわかりやすくしようとして、犬夜叉既読組の混乱を招いた感じかなあ。ちょっと話は脱線しますが、犬夜叉内では冥加は犬の大将のことを「お館様」と呼んでいたんですが、夜叉姫5話では「御大将」とよんでいたんですよね。これは夜叉姫から見始めた人向けに、犬の大将のことを指しているのをわかりやすくするために「御大将」と呼ばせたんだと私は勝手に解釈していたので、「朔」の件もそういった感じのものかもしれません。

 

朔の解説について自分の中で整理するために&原作読んでないだろ!とアニメスタッフがボロカス叩かれてるのがちょっといたたまれなかったため、自分なりの解釈をまとめてみました。

ファンがこだわりを持ってしっかり覚えている事を制作者が忘れていたという事はよくあるので、本当に単に間違えた説もありますが・・・どうかな・・・でも豆談義の朔の日の説明からしても間違えているわけではなさそうなんですけどね。

ただ、朔の意味を間違えていると思われてもおかしくはない説明だったので、冥加のセリフを、「半妖が妖力を失う日、ここでは「朔」と呼ぶことにしましょう」とか「わしはこれを朔と呼んでいます」とかにして、冥加命名の用語とすればよかったかも・・・?